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お花茶屋駅前の鳥屋ふなちゅうにて懇親会
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10月23日(土)午後1時30分から葛飾区郷土と天文の博物館で開催され、三八人の方が参加しました。テーマと講演者、その概要は次のとおりです。
☆北海道のノハナショウブのスライドとその解説
清水弘さんの解説によりまずロシア、ハバロフスクの自生地の写真にが映され、シベリアのノハナショウブは花弁が垂れ、黄色の密標が大きい特徴があることを知りました。続いて北海道の野付半島、天塩川、青森の六ヶ所村の「北野天使」で有名な自生地などのスライドが映され、その雄大で素朴な美しさに打たれました。ノハナショウブは塩分に対して強いという隠れた性質があり、海浜で生育できること、風媒花で風の強い風車のまわりなどで元気に自生範囲を広げています。
☆七号丹波鉢で展示用作品を栽培する注意点
東秀光さんの館林お座敷鑑賞会についてはすでに会報でも紹介されており有名ですが、肥後系花菖蒲の鉢作り伝統の承継者として高く評価される第一人者です。その年間の栽培管理につきこだわりのきめのこまかな作業手順をうかがいましたが、参考になる点が多々ありました。詳しくは会報で本人に書いていただきますのでここでは省略します。
☆室内栽培で早咲きに挑戦する方法
山脇信正さんがとっとり花回廊と東伯郡の2つの花菖蒲展示会の中心として、奮闘されていることは会報などにより紹介されていますが、その早咲きにかける情熱には敬服します。室内栽培で三月一○日頃開花の記録をあげておられますが、それをさらに早めようとする執念は花菖蒲の植物生理の究明とも関連します。今後もいろいろな発見と展開を期待します。
☆多品種栽培とその効果的整理・管理方法
橋本卓雄さんは千葉縣木更津市の家の庭でガレージの屋根の作場を含め、約2,000鉢を12センチのポット鉢で栽培しています。シーズンには門外の道路わきにまでおかざるをえなくなるそうです。かぎられたスペースで400種類(各五鉢)もの数をいかにして手間を省きつつ、節約しながら管理するかにつき説明されました。パソコンのエクセル方式の作業台帳にのせ管理していること、品種名の名札を一切使わずポットに白ペイントで番号を記してその番号で品種名をトレースし管理していること、鉢底には網目のものを用いず台所用品のクッキング・ペーパーを裁断してあてがっていることなど非常にユニークな方法が披露されおおいに参考になりました。
今回の研究会には岩手、福島、三重、広島、鳥取、福岡、宮崎等の遠隔地からの参加者に加え、新人や花菖蒲の研究を志す大学生の参加もあり活気がありました。
研究会終了後、有志の方一八人がお花茶屋駅前の鳥屋ふなちゅうで杯を交わしながら懇談し楽しい時を過ごし、午後八時頃散会しました。途中何回かグラッとくる地震がありびっくりする一こまがありました。あとで新潟の中越地震であったことを知りました。(椎野昌宏記)
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