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    花菖蒲の水盤作り
                      鳥取県 山脇 信正

 
 一握りの土を生かして、花菖蒲園の風情を室内で楽しみましょう。



 ●小林昇氏のこちらの記事も大変参考になります(管理者注)
1 水盤作りの苗の育て方
@ 株分けの際に小ぶりな苗を選びます。
A ポットは直径五センチの小さいポットを使用します。
B 土は無肥料で粘り気のある田土が理想です。
C 苗は腰水方法で育てます。(発泡スチロールの魚箱使用)
D 草丈が低く立ち葉、細葉性の品種を選びます。
  翠映、観桜、影法師、清少納言、徒然草、深海の星など
2 本植えの時期と植付け方

@ 七月下旬〜九月上旬頃に、ポット苗を水盤に本植えします。
A 水盤は深さ一・五センチ、直径三十センチの小判型の水盤を使用します。深い水盤は草丈が伸びて、良い結果が得られません。
B 植付け本数は、直径三十センチの鉢に十本を目安に植えます。
C 苗の表を鉢の中心に向けて植えます。これをあやまると開花期に花茎が入り混じり、風情を損ないます。
a ポットの上部の土を少し落とす
b 水盤に赤玉土を浅く敷く c 苗の表を鉢の中心に向け配置する
d 赤玉土を上から振りかけ苗を固定する e 固形の発酵油粕を15から20粒施す
4 肥料の与え方とその後の管理
 @ 肥料は固形の発酵油かす(骨粉入り)十五〜二十粒を九、十、十一、十二、三月に月一割で与えます。春の花芽の付き具合は、秋の肥料によって決定すると言われるほど大事です。
 A 水は十二月までは日に一回の割で与えます。十一月頃、株元がコロコロと膨らんでくれば、翌年の花付きは間違いありません。

5 冬の管理
 日当たりの良い屋外で越冬させ、土を極端に乾燥させないよう、半月に一回の目安で潅水します。

6 春先の管理
 日当たりの良い場所に置き、新芽が出始めた頃から発酵油かすを鉢の表面に十五〜二十粒与え、その後は打ち切ります。水は土が乾いたら与え、水を控えめに管理するのが徒長を防ぐこつです。また、イチュウ防除のためオルトラン粒剤を散布します。

琴浦桜 山脇 信正作出