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加茂花菖蒲園などの品種展示 |
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横尾兼堂先生の花菖蒲を読んだ漢詩色紙 |
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優秀作品の金屏風飾り。壁に花菖蒲フォト作品 |
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小林昇氏の盆養作り(長井小紫) |
平成15年6月10日(火)から15日(日)まで6日間、県立大船フラワーセンターで協会主催の花菖蒲展示会が華々しく開催され、多数の来場者がありました。今年は五月頃の低温乾燥気候のため、一般に丈の伸びが遅れ、仕上がりが危惧されましたが、開花時にはベストの状態となりフレッシュな一番花をお見せすることができました。
金屏風の前には古式にのっとり、毎日七鉢ずつ飾られ、雛の襲、雪桜、白侑、千上天、皇玉、夕映、ザ・グレートモガールなどがお目見えしました。また雛段にはその日の優秀花三六鉢が飾られ研を競いました。ピンク・ミステリー、ステップルド・リップルス、稲妻、雲井の雁、雪女王、出羽の里、時雨西行、紅宇宙、創世記、藍草紙などです。展示会の目玉である盆養仕立てには碧鳳、千歳、長井小紫、青鷺、五三の宝、ローズクイーンが出展され、調和した美で人々を魅了していました。切花は園より、多数の大船種が飾られ、品格を誇っていました。また今年からは加茂花菖蒲園コーナーが設けられ、夢の羽衣、桃霞、新水色獅子、堺の黄金、金冠などが人気を博していました。
展示会を更に盛り上げるため、金子キミエさんの所属するフォトクラブより、昨年に続き花菖蒲をテーマとした写真六点を展示して頂くとともに、絵手紙のグループからは花菖蒲を描いた作品を拾数点公開して頂き、賑やかになりました。また松本祥子さんの主宰するグループからの花菖蒲を擬した手毬などの手芸アート作品コーナーも注目を集めました。さらに松本さんの斡旋により、横尾謙堂先生の花菖蒲を詠んだ漢詩色紙、蕗野雅宣先生の俳句色紙をそれぞれ飾ることができました。まさにこの展示場は、単なる鉢花の展示にとどまらず、花菖蒲を表現する写真、書、絵、手芸を総合したアートの場となりました。ご協力を頂いた皆様に心より御礼申上げます。
最後に出展して頂いた小林昇、橋本卓雄清水弘、福住康文、小山章治、松本祥子佐々木雅純、稲垣敏明、田辺孝、山口仁椎野昌宏の諸氏、当番でご協力を頂いた金子キミエ、石川もり子、相沢トキ江、村井醇、斉藤憲嘉の諸氏にもあらためて感謝の意を表します。(椎野昌宏記)
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