年に一度、会報を通して全国のみなさんにお会い出来ますことを、嬉しく思います。私は、教職を定年退職して、四年目になり、ようやく地域での生活に慣れてきました。また、花菖蒲の栽培暦も今年で30年目を迎えます。現在は町の人権擁護委員として、五名の皆さんと明るく住みよい町づくりに取り組んでおります。
本町は十年くらい前までは町内の多くのご家庭で、花菖蒲の栽培(地植え)が盛んに行われていました。展示会も毎年盛大に行われ、町内外の方々が多くおいでになり賑わっていましたが、高齢化が進み株分け作業等が困難となり栽培者が減って、展示会も数年途絶えていました。
しかし、4年前から町のお力添えもあり「とうはく花菖蒲まつり」として展示会が再開され、お年寄りを中心に現在は徐々に愛好家も増え喜んでいるところです。
町内には介護度四〜五のお年寄りが五十名あまりおられ、また、老人介護施設も二ヶ所あります。これらのお年寄りに、鉢植え花菖蒲の宅配サービスを行い、自宅や施設で花菖蒲を鑑賞していただき、いつまでも心健やかに長生きしていただくことを願って、昨年から人権擁護委員の方や町の社会福祉センターの協力と本協会理事の清水先生の協力をいただきながら、その準備を進めております。今回は、その取り組みをご紹介したいと思います。
「東伯町鉢植え花菖蒲宅配サービス」の概要について
1、 鉢植えの準備
ポット苗作り(六月)
鉢植え二00鉢準備(五〜六号鉢)
早咲きと中生種を半々づつ本植えする。
プールによる腰水管理
* 栽培管理は人権擁護委員で行う
2、 鉢の配布時期と宅配回数
配布時期―5月中旬〜6月中旬(1ヶ月)
宅配回数1,2回入れ替え
|