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 平成14年度 花菖蒲展示会の報告

       展示会実行委員会

丹波鉢植一般コーナー
小林 昇氏の花菖蒲浅鉢盆養仕立て
展示会スタッフ:左から椎野氏、亀村氏、鈴木氏、山田氏、
橋本氏、村井氏

 6月11日(火)から16日(日)まで6日間、県立大船フラワーセンターで協会主催の花菖蒲展示会が開催されました。昨年に続き二回目の催しで、金屏風コーナー、優秀花コーナー、切花コーナーの配置を変えて、来会者の観賞効果を高められるように配慮しました。
 
 今年は冬季からの記録的な温暖気候のため、桜をはじめとして開花が全体に二週間位早まり、花菖蒲も展示会々期前に咲き終わってしまうのではないかと心配しました。そのため数人の方は花が咲き終わってしまい残念ながら出品できませんでした。
 
 注目の的である小林昇さんの浅鉢盆養仕立てもベストの状態での観賞はできませんでした。困難な気候条件ではありましたが、相沢トキエ、小林昇、佐々木雅純、清水弘、田辺孝、橋本卓雄、松本祥子の諸氏からそれぞれ10鉢以上の展示鉢を出していただき花菖蒲の美を競いました。

 盆養作りでは長井小紫、爪紅、ローズクイーン、鉢作りでは艶扇、淡路島、美和柳、雪女王、槍ヶ岳などが人気を集めていました。

 切花コーナーには大船フラワーセンターより大船種の登花殿、古代紫、心の色など約60本、加茂花菖蒲園より翠瑛、金冠、銀の詩、長井系交配種など約150本が展示され豪華さを増しました。

 また金子キミエさんとその友人達の花菖蒲を主題とした写真や絵画十数点と、松本祥子さんとその友人達による花菖蒲を擬した手毬などの手芸作品や、高名な書家による花菖蒲を詠んだ漢詩の額も飾られ、展示場はさながら花菖蒲美術館に変貌した感がありました。

 そのほか、福住康文氏は花菖蒲の引き立て役として山草の小盆栽を10点程展示して彩りを添え、石川もり子、足立艶子、稲垣敏郎、小山章治斉藤憲嘉、鈴木栄一、椎野昌宏、中嶋克巳、三池延和、村井醇の諸氏も貴重な時間をさいて展示会場の当番を担当してくれました。ワールドカップサッカーの最中にも拘わらず、多くの人々が来場してくれました。



 
 



6月14日、ちょうど大船種の花菖蒲がみごとに咲いていました。
この品種たちは、戦前宮沢文吾博士が改良した系統で、この園独特のものです。
西海の波